恋と障がい、自尊感情の葛藤をリアルに描く話題作『初恋、ざらり』。SNSを中心に多くの反響を呼び、2022年に完結した原作漫画は幅広い読者に支持されました。続いて2023年にはテレビ東京の『ドラマ24』として映像化された話題作です。
この記事では、『初恋、ざらり』の結末のネタバレを徹底解説します！さらに、原作漫画・ドラマの内容と違いを詳しくご紹介します。また、無料で読む方法や観る方法も解説しますので、ぜひ参考にしてください。
『初恋、ざらり』原作漫画について
ざくざくろ氏による『初恋、ざらり』は、2021年3月から自身のTwitterで投稿され始め、のちにコルクスタジオで2021年12月22日からWeb連載がスタートし、2022年10月5日まで掲載されました。全50話で構成され、単行本はKADOKAWAより2022年4月13日に上・下巻がほぼ同時に刊行されました（本編16話＋おまけ3話）。
物語の主人公・上戸有紗（26歳）は軽度の知的障がいと自閉症を持ち、自分に価値を見出せず、男性に体を求められると拒めず応じてしまう日々。転職を機に岡村龍二（36歳、先輩社員）と出会い、次第に心を通わせるようになります。有紗の自尊感情の葛藤、岡村の年齢差や経験不足から生じる迷いと優しさが丁寧に描かれ、リアルな心理描写に多くの読者が共感しました。
「普通」とは何か、「幸せ」とはどういうことかを問いかける作品として評価され、『このマンガがすごい！2023』オンナ編で第20位にランクインする人気を集めました。
『初恋、ざらり』原作漫画が読める媒体について
『初恋、ざらり』の原作漫画は、複数の媒体で読むことができます。まず、CORKスタジオなどのWebコミックサイトでの連載がスタート地点であり、Twitter投稿分も含めてWeb上で無料で読むことが可能です。
次に、KADOKAWAから出版された上下巻の単行本。これらは紙の書籍として書店で購入できるほか、電子書籍としても主要ストア（LINEマンガ／コミックシーモア／Renta!など）に配信されています。
ストアによっては、無料試し読みや初回割引クーポンを利用でき、1〜2話を無料で読めるサービスもあります。たとえばコミックシーモアでは「完全版 1巻」の冒頭が試し読み可能で、有紗の日常と心情描写が読み応えある形で体験できます。
どの媒体でも、作品の世界観やテーマを深く理解するには電子・紙ともに幅広い選択肢があり、読者の利用スタイルに応じてえらべます。
『初恋、ざらり』ドラマ化
『初恋、ざらり』は2023年7月8日から9月23日まで、テレビ東京系列の深夜枠「ドラマ24」（金曜深夜）で全12話が放送されました。制作はテレビ東京と東北新社、スタッフには池田千尋・七字幸久・倉橋龍介らが監督、坪田文・矢島弘一・池田千尋ほかが脚本に参加しています。
ドラマ化によって、原作では内面のモノローグで表現されていた感情が、映像・演技・音楽・撮影によって視覚的にも訴える形で描写されました。有紗の葛藤する心理、岡村の迷い、自尊感情の揺れ動きが画面から伝わり、原作以上の臨場感とリアルさを獲得しています。
また、原作にはない細かなエピソードやシーン構成の工夫（職場や家族とのやりとり、告白の瞬間など）が加えられ、ドラマ版ならではの構成と感情の起伏が生まれています。
「第50回放送文化基金賞」ドラマ部門優秀賞を受賞も受賞しており、ドラマとしての評価が高い作品です。
『初恋、ざらり』出演者
ドラマ版のキャストは実力派で構成され、役柄に深く寄り添った演技が支持されました。ここでは出演者についてご紹介します！
- 小野花梨（上戸有紗役）
テレビドラマ初主演ながらも、障がいを抱えながらも自分らしさを模索する有紗を繊細かつ純粋に演じ、感情の揺れと成長を自然に表現。 - 風間俊介（岡村龍二役）
経験不足や年齢差に悩む先輩役を、落ち着いた演技であたたかく描きました。優しさと葛藤を併せ持った人物像が視聴者に印象づけられました。
脇を固めるキャストには、若村麻由美（母・冬美）、尾美としのり（父・龍彦）、熊谷真実、浜中文一、西山繭子などが配され、家族・職場を取り巻く人間関係が厚みを持って描かれています。
全体として、キャストと演出が一体となって、登場人物それぞれの心情と葛藤を視聴者にリアルに届けている魅力的な作品です。
原作『初恋、ざらり』との違い
ドラマ化に際し、原作にはないエピソードや映像演出が多数追加されました。たとえば告白シーンや再会シーンは映像で見ることで感情の強度が増し、原作の静かな感動が視覚的ドラマチックに昇華している印象です。
原作者の実体験に基づく障がい描写が演技や演出に反映されており、有紗が抱える苦悩や葛藤がよりリアルに伝わります。また、職場の描写や同棲生活の細かい日常、家族との摩擦と理解など、日常パートが映像的に具体化され、原作よりも感情的な起伏が視聴者に届きます。
原作では言葉で表現されていた心理描写が、ドラマでは表情や背景・音楽によって深く描かれ、視聴者に“共感”と“共鳴”の幅を広げています。
ドラマ『初恋、ざらり』を無料見れる媒体について
2025年5月時点で、ドラマ『初恋、ざらり』を無料で視聴できる主要サービスは、以下4点です。
- U‑NEXT：見放題配信。31日間無料トライアルあり。全12話視聴可能。初回600ポイント付与もあり、他作品の視聴にも活用できます。視聴ユーザーの口コミでも「感動した」「高画質でじっくり観られる」と評価されています。
- Lemino（旧TELASA／テレビ東京オンデマンド）：見放題配信。初月無料。31日の無料期間中に全話視聴可能です。テレビ東京系ドラマとの親和性が高いプラットフォームです。
- music.jp：レンタル配信。30日無料お試し期間中に配布されるポイントで無料視聴も可能（作品単価は1話約330円）。
- AmazonPrimeVideo：プライム会員は全12話視聴可能です。追加料金がかからないため、気軽に市長することができます。
他にもTELASA、クランクインビデオでは有料レンタルありですが、見放題ではありません。
特に、無料期間＋見放題のU‑NEXTが最も使いやすくお得という評価が多く見られます。
『初恋、ざらり』ネタバレ
『初恋、ざらり』の結末まで詳しくネタバレしちゃいます！ネタバレしたくないという人は、注意してください。
『初恋、ざらり』原作の結末
物語の終盤、有紗は自尊感情の低さから過去の関係を断ち切り、岡村とは自然消滅の形で別れ、一時は母親のアパートに引きこもります。その後、祖母宅で心を落ち着けて職を得、1年ほどしてスーパーで働いている最中に岡村と偶然再会。岡村は「有紗ちゃんといられるならなんでもする」と告白し、二人は再び結びつき、最終的には結婚という形で物語はハッピーエンドを迎えます。
『初恋、ざらり』ドラマの結末（原作との違い）
ドラマ最終回（第12話、2023年9月23日放送）：有紗と岡村は別々の生活を送った後、偶然の再会。岡村が感情的に「やり直したい」と告白する場面、有紗「無理だよ」と復縁を拒否します。しかし、岡村が引き下がり、最後に二人で未来をつかみ取る決断が描かれます。
映像演出によって感情の動きが視覚化され、視聴者の共感を呼ぶ演出が多数追加されています。また視聴後に「号泣した」「円盤を買いたい」といった反響もあったとされる感動的なラストでした。
『初恋、ざらり』漫画もドラマもおすすめ！
『初恋、ざらり』の原作とドラマ版について、詳しく解説しました！
『初恋、ざらり』は原作漫画とドラマ、どちらにも高い価値がある魅力的な作戦です。原作は心理描写と内面のリアルさ、読者の想像を尊重した静かな感動を得ることができる魅力的な作品になります。ドラマは視覚と音楽、役者の演技によって感情の高まりをより鮮明に表現しています。
ぜひ、原作だけではなくドラマ版でも『初恋、ざらり』の世界を楽しんでみてください。
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