『19番目のカルテ 徳重晃の問診』(以降『19番目のカルテ』)は、医療漫画家・富士屋カツヒトが描く新感覚の医療ドラマ作品です。2019年に連載が開始され、現在も単行本が続刊中です。そして2025年7月、TBS日曜劇場で松本潤主演によるドラマ化がスタートしました。
『19番目のカルテ』原作漫画について
『19番目のカルテ』は、富士屋カツヒト(医療原案:川下剛史)が2019年12月から「コミックぜにょん」(ゼノン編集部/コアミックス)で連載中の医療漫画です。2025年6月現在、第11巻まで刊行されており、物語は継続中です。
主人公・徳重晃は、新設された総合診療科の医師。既存の18の専門医では扱えない複雑な症状を抱える患者たちに対し、生活背景、心理、環境、家族関係までを丁寧に問診。「人」を診る姿勢で医療に取り組みます。地方出身で「なんでも診られる医師」を目指す整形外科医・滝野みずきとの関わりも作品の軸です。
作品は患者ごとのエピソードが中心で、実際の医療現場を反映したリアルな描写と、医師たちの葛藤が問診を通じて描かれています。ジャンルとして医療マンガながら「癒やし」や「人間ドラマ」の要素も強く、読者からは「心を揺さぶられる」「医療漫画の新しい形」と評価されています。
原作漫画『19番目のカルテ』が読める媒体について
原作は コミックぜにょん(ウェブ連載)で読むことができ、単話ごとなので気軽に試し読み可能です。単行本は ゼノンコミックスとして出版され、第1巻発売以降、毎年数巻ずつ刊行されており、現在は第11巻まで発売中です。
電子書籍ストア(ebookjapan、まんが王国、コミックシーモアなど)でも配信されており、多くのストアでは 1〜2話分の無料試し読みが可能。完結ではないので新刊発売ごとに話題になります。また、定期購読割引やキャンペーン時にまとめ買いクーポンが適用されることもあるため、初めて読む方でも導入しやすいラインナップがそろっています。
漫画版は、1話ごとに異なる患者と問診の流れが描かれる構成で、心理描写・医療の過程・人物のバックボーンがじっくりと語られます。ドラマ化前に漫画から読むことで、ドラマの背景理解が深まり、医療監修のリアリティも味わえます。
ドラマ版『19番目のカルテ』について
TBS日曜劇場で 2025年7月13日~9月 にかけて放送される『19番目のカルテ』は、全10~12話構成(週1回)。監督は青山貴洋、棚澤孝義、泉正英、脚本は坪田文が担当しています。制作はTBSスパークル、TBSテレビです。
ドラマでは原作の「総合診療科」「医師の葛藤」「患者と背景の対話」が1話完結型でテンポよく展開され、映像・音楽・役者の演技を通して感情のリアルさが強調されます。松本潤演じる徳重晃の飄々とした物腰と、時折垣間見せる冷静な洞察力が視聴者を惹きつけ、医療ドラマの新しい形として注目されました。
出演者
主なキャストは以下の通りです。
- 徳重晃(松本潤):総合診療医。患者の心と生活を読みとる医師。
- 滝野みずき(小芝風花):正義感の強い整形外科医。総合診療科に感銘を受け転科。
- 東郷康二郎(新田真剣佑):外科部長の息子で外科医。合理的な性格。
- 鹿山慶太(清水尋也):滝野と同期の内科医。冷静な達観型。
- 大須哲雄(岡崎体育):麻酔科医。コミュニケーションが苦手。
- 豊橋安希子(池谷のぶえ):ベテラン看護師。徳重の右腕。
- 平手秀(本多力)、瀬戸舞子(松井遥南)、茶屋坂心(ファーストサマーウイカ)など、多彩な医療スタッフや家族、患者役が物語を彩ります。
松本潤が日曜劇場で主演するのは7年ぶりで、ファンから大きな関心を集めました。
『19番目のカルテ』原作との違い
原作とドラマでは構成・演出・キャラクター描写に明確な違いがあります。
- 構成の違い
原作は患者1人に複数話を割くこともあり、医療過程や心理描写にじっくり時間をかけます。 一方、ドラマは「1話完結型」でテンポ良く展開しつつエピソードを凝縮しています。 - キャラクター表現の違い
原作の徳重は静かな洞察力を持つ医師として描かれますが、ドラマでは松本潤の演技によって“ミステリアスかつどこか怖い”と感じられる演出がなされ、注目されました。 滝野も行動的な柔道出身整形医から、共感力高い正義派医師へと変化しています。 - 人間関係と病院内構造
ドラマ版では、外科との対立や上層部との駆け引きなど、病院内部ドラマ要素が強調されています。 原作は患者中心の構成で、医療内部政争の描写は控えめです。
多くの読者・視聴者は「原作とドラマは別物として楽しむと良い」「漫画を先に読むとドラマの深みが増す」とコメントしています。別視点で味わえる両媒体の魅力があると評価が高いようです。
『19番目のカルテ』ネタばれ
原作の結末(現在の時点で未完)
2025年7月時点で原作漫画は連載中であり、最終話(結末)は未発表です。単行本は第11巻まで発売され、第12巻は2025年9月に発売予定。物語は徳重と滝野の成長、総合診療医としての葛藤、患者との関係深化へと進行中です。
ドラマの結末(原作に基づくドラマ版)
ドラマ最終回(第12話)は、まだ未放送です。放送されたら詳しくご紹介します!
『19番目のカルテ』はそれぞれ魅力のあるコンテンツ!
『19番目のカルテ』は、原作漫画・ドラマどちらも医療の本質と人間ドラマを描く意欲作です。原作は医療現場を静かに描き、読者に深く考えさせる一方、ドラマは映像・演技・音楽を通じて感情的な共感を強く呼び起こしてくれる魅力的な作品です。
原作とドラマ版、どちらも楽しめる魅力的な作品ですので、ぜひどちらも楽しんでみてください!
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